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慢性閉塞性肺疾患(COPD)

COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は慢性閉塞性肺疾患の略語で、肺気腫などの別名もありますが、このページではCOPDとご説明します。

COPDは、たばこの煙を長期間吸入することで起きる、慢性的な肺疾患です。肺はそもそも、2つの肺を合わせて3~5億個もの小さな袋(肺胞)から構成されており、全てを広げるとテニスコート1面ほどあり、呼吸によって人の肺は常時この広さで酸素を取り入れ、二酸化炭素を出すという事を行っています。肺を構成する1つ1つの袋である「肺胞」が、たばこの有害物質によって次々に壊れていく病気がCOPDです。

したがって、喫煙を長期間している方で、年々動くときの息切れが増してきたり、痰が増えたりという方は、この病気の可能性が高いです。40歳以上の方の12人に1人はCOPDと言われていますので、非常に多いと言えます。

当院では喫煙歴・呼吸機能検査・レントゲン・特徴的な呼吸のしぐさなどから総合的にCOPDと判断し、治療方針のアドバイスを行います。

下に表示しているのは、正常な肺のCT(左)とCOPDの方の肺のCT(右)です。両方とも体の右側の肺の同じ場所を比較していますが、正常な肺と比較してCOPDの方の肺は、白線によって仕切られ、ボコボコと大きな袋状の構造になっていることがわかりますでしょうか。1つ1つの小さな肺胞が壊れて大きな1つの肺胞になり、酸素交換機能が低下してしまったサインです。

咳・痰・息切れチェック(COPD集団スクリーニング質問票TM

COPD-PS(COPD Population Screener)は、広く一般の方を対象として、COPDの可能性があるかどうかを調べられる質問票です。簡単に行うことができますので、皆さまで一度ご参照ください。

 

合計スコアが高いほどCOPDの可能性が高くなります。5つの設問それぞれで出た点数の合計が4点以上であれば、COPDの可能性があると考えられます。COPD-PSの合計スコアと、COPDの診断基準の1つである、呼吸機能検査(スパイロメーター)による気流閉塞の有無(息が吐きづらいという結果が出ているかどうか)が相関していることが知られています。

スパイロメーターの詳細はこちら

治療について

COPDの治療では、残された健常な肺胞を残しつつ、急性増悪と言う急激な容体悪化を避けることに主眼を置いています。確かに、一度壊れてしまった肺胞を元に戻すことは難しいため、これ以上の肺胞の破壊を抑えることが重要です。

そのため、まず第1に禁煙が必要です。下の写真は、横が年齢・縦が呼吸能力と考えてください。赤線のように非喫煙者でも加齢により呼吸能力は低下しますが、喫煙を続けた場合は青線のように加齢による呼吸能力の低下がさらに目立ちます。しかし、禁煙をしたタイミングから、非喫煙者と同じ低下速度になるため、禁煙はいつ始めても遅くありません。もちろん、禁煙が早ければ早いほど良いです。この研究は1977年発表のものですので、75歳頃までしか記載がありませんが、男性平均寿命81歳、女性平均寿命87歳である今の日本の場合は、元気に生活できる期間を長くするために禁煙について深く考えることが重要です。

当院では、禁煙外来も行っております。禁煙を達成するのは大変なことが多い事実は医療関係者もよく承知しています。特に皆さま一人で禁煙を行うことはさらに難しい場合も多いため、少しでも禁煙について関心のある方は、ぜひ当院を受診ください。今の皆さまのお気持ちを伺い、禁煙治療の流れについてご説明しますので、もし「思い切ってやってみよう!」という考えになれば、お薬を処方し禁煙をサポートいたします。

禁煙外来の詳細はこちら

COPDの治療の第2として吸入薬治療があります。ぜんそくのページでもお話したように、吸入薬には多くの種類がありますので、一人ひとりにあった吸入薬を処方します。ぜんそくで使用する吸入薬とは含まれる成分が少し異なりますが、COPDはぜんそくの方に多く見られる病気でもあるので、最終的にはぜんそくの治療がそのままCOPDの治療にもなるということはあります。このように、呼吸器の病気は複数の病気が関わっていることも多いです。

次に、予防接種が肝心です。肺炎球菌やインフルエンザウイルスは肺に影響し、COPDの方が感染すると、急激に体調が悪化することが多いです。従って、予防できる病原体はあらかじめ予防することが、同時にCOPDの治療でもあるという考えを持っていただくことが大切です。

その他にも、COPDの方には呼吸リハビリテーションや栄養管理、在宅酸素療法などが有効であることがわかっていますので、COPDについてご心配な方や、より深く知りたいという方はいつでも当院にご相談ください。

 

お電話でのご予約お問い合わせも受け付けております。

電話 03-5738-8660

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