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アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)

スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療法のひとつに、アレルゲン免疫療法があります。減感作療法とも呼ばれ、スギやダニ成分が含まれるお薬を使用して少しずつ体を慣らしていくことで、花粉症の症状が出なく/出にくくなる効果が期待できます。

アレルゲン免疫療法は、100年以上も前から行われている治療法です。以前は原因物質を含む治療薬を皮下注射する「皮下免疫療法」が行われてきましたが、近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。

当院では「舌下免疫療法」を扱っており、血液検査でスギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された方が治療を受けることができます。舌下免疫療法は、現時点では唯一のスギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎の根本治療です。治療効果を実感するまでに数か月、完治するまでに2年以上かかることが多いため、根気が必要な治療ではありますが、スギ花粉のシーズン、またはダニによる通年性のアレルギー症状で生活に支障が出てしまっている方は、ぜひ一度当院で詳しい内容の説明を受け、治療開始についてご検討することをお勧めします。

使用するお薬

スギ花粉舌下錠:シダキュア

スギ花粉から抽出したエキスを錠剤にしたものです。

出典:鳥居薬品

ダニ舌下錠:ミティキュア

室内のダニ(コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ)から抽出したエキスを錠剤にしたものです。

出典:鳥居薬品

服用期間

最初の1週間は1日1回、スギエキス・ダニエキスが少ない錠剤1錠から服用をはじめ、2週目以降はエキス量を増やした錠剤を同じように1錠、少なくとも2年間(推奨は3年間)、長い場合は5年間にわたり継続して服用します。

初回の服用は、使い方の指導と・アレルギー症状の出現に配慮して当院医師の監督のもと行い、2日目からは自宅で服用していただきます。当院への通院は、初回は1週間後、2回目は3週間後、それ以降は1か月に1回お願いしております。

使用方法

治療薬はすぐに飲み込まず、まずは舌の下に置き、1分間維持した後飲み込みます。その後5分間はうがい・飲食を控えます。

スギ花粉症の場合も、スギ花粉が飛んでいる時期・飛んでいない時期を問わず、毎日服用

します。服用当初は、のどの違和感・かゆみを感じる方がいますが、少しずつ症状はなくなっていきます。

出典:岩手医科大学薬学部

期待できる効果

長期間、正しく治療を行うことができますと、アレルギー症状が治ったり、治療終了後も長期にわたり症状をおさえる効果が期待できます。

舌下免疫療法を行った場合でも10人に2人の方は完治しないことがあります。その場合でも、症状を大きく和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。

くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善 涙目、目のかゆみの改善 アレルギー治療薬の減量 QOL(生活の質)の改善
 

注意点

ダニ治療開始時期は1年のうちのいつでも可能ですが、スギ治療の開始時期はスギ花粉のシーズン(2~4月)を避けて行います(治療開始後の花粉シーズンでは服用を続けます)。

血液検査でダニとスギの両方に反応がある方は、2つの治療を一緒に行うことができます。ただし、同時期に開始しますとアレルギー反応が強く出てしまうことがありますので、1か月以上の期間をあけて開始させていただきます。

ぜんそく治療中の方は、個別にお話ししたうえでの治療開始が必要になりますので、ご相談ください。

舌下免疫療法では微量ですが、今皆さまにアレルギー症状を起こしている成分を体内に取り込むため、体調不良時の服用や間違えて飲みすぎた場合には強いアレルギー反応の注意が必要ですので、判断に迷う場合はいつでも当院にご連絡ください。

 

長期間、スギ花粉症・通年性アレルギー性鼻炎のために生活でお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。

 

お電話でのご予約お問い合わせも受け付けております。

電話 03-5738-8660

 

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