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喘息(ぜんそく)

「ぜんそく」は正式には「気管支喘息(きかんしぜんそく)」と呼びます。これは、気管支に慢性的な炎症が起きる結果、喘鳴と言う「ゼーゼー、ヒューヒュー」する息遣いになることから付いた名前です。

 ぜんそくは、子どもの病気(小児ぜんそく)という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、成人の方のぜんそくの2人に1人は大人になって発症した方です。特に近年では、通常の風邪やコロナウイルス感染をきっかけとして、ぜんそくを発症する方も増えています。

 ぜんそくの症状として、「夜間や早朝に目立つ咳が、季節の変わり目や花粉症の時期に続く」というのが典型的です。

 もちろん、咳が続いている方はぜんそくの可能性がありますが、実際にぜんそくと診断するには様々なステップを踏む必要があります。当院では、血液検査・レントゲン・呼吸機能検査・FeNOなどを組み合わせて適切に診断・治療を行い、ぜんそく発作を防ぐ対応をお伝えします。

FeNO検査とは

 ぜんそくの治療は、吸入薬を中心に飲み薬を組み合わせながら行いますが、治療内容の個人差は他の病気よりも一層重要なので、その時点で皆さま一人ひとりに適切な治療方法を選択します。それにあたって、皆さまの普段の発作状況などを確認する「ぜんそくコントロールテスト」も参考にさせて頂きますので、診察時にお尋ねすることがあります。

ぜんそくコントロールテスト

ぜんそくはアレルギー疾患なので、食物アレルギー・花粉症などを伴っている方も多く、それらへの対応も重要です。当院では「View(ビュー)39」や「遅延型フードアレルギー検査」などの、血液検査で皆さまのアレルギー状況を確認することができる体制を整えており、ご自身の体に合わないものについて調べたことがない方は、一度検査をすることをお勧めします。

 また、ぜんそくの方の中には、一般の解熱鎮痛薬によって発作が出てしまう方もいらっしゃいます。特に20~40歳代の女性で、風邪や頭痛などで解熱鎮痛薬を使い、咳が止まらなくなったという経験がある方は、ぜんそくについての一連の検査を当院で行いましょう。

アレルギー検査の詳細はこちら

治療について

ぜんそくの治療では、気管支の炎症を抑えて、発作が起きない状態にすることが大切です。適切な治療を受けずにぜんそく発作を繰り返してしまうと、炎症の反復によって気道の粘膜が徐々に厚くなり、さらに発作が起きやすい気管支になることが知られています。そのため、日頃から気道の炎症を抑える治療を行い、喘息をコントロールすることが重要です。

ぜんそく治療薬は大きく2つに分かれます。まず「長期管理薬」です。主に吸入薬を指しますが、吸入薬の種類は非常に豊富なため、発作頻度・発作の強さ・呼吸機能検査などを参考に最も適切な吸入薬を処方します。長期管理薬で最も大切で、皆さまに忘れないでいただきたいことは、「吸入を中断しない」ことです。吸入薬を適切に使用していれば、全く通常の生活ができることも多く、「ぜんそくが治った」と感じて吸入薬をやめてしまう方・中断してしまう方が非常に多いというのが現状です。この場合、ほとんどの確率でいずれぶり返すタイミングが来てしまいます。したがって、ぜんそくと上手く付き合っていくためには皆さまの協力が極めて重要なので、診察時にもその旨お伝えさせて頂くようにしています。

もう1つの治療薬として「発作治療薬」があります。こちらも、吸入薬が中心ですが、点滴薬や飲み薬も使用することがしばしばあります。長期管理薬を適切に使用していても、季節の変わり目や風邪を引いた時に、発作が出てしまうことがあります。軽度の発作であれば、自宅で発作治療薬としての吸入薬を使用することで改善することもありますが、なかなか良くならない場合やご心配な場合は、当院で発作の際の点滴治療を行うとともに、飲み薬の治療薬を処方することができますので、お早めにご相談ください。

最後に、さまざまな治療を適切に組み合わせても、ぜんそく症状が目標とするほど治まらなかったり、発作を頻繁に起こしたりと、お悩みの方もいらっしゃると思います。当院では、事前検査を踏むことで特殊な「ぜんそく自己注射薬」を取り扱うことができます。ぜんそく治療で長期間お困りの方のご相談も受け付けておりますので、ぜひ1度ご来院ください。

 

お電話でのご予約お問い合わせも受け付けております。

電話 03-5738-8660

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